近くて遠い君へ

「じゃあ砕け散るしかないわけだ。

どうやったってあのITマンには勝てねえだろ。」

店長は煙草を吹かしながら変わらぬトーンで。

既にビールから焼酎へと移行し、グラスは7杯目。


「…まあ正直勝てるなんて思ってないっす。


だけどやっぱまず男として意識してほしいっつうか…。」


「じゃあ今まで引いてたから押して押して押しまくるってのは?

ミナちゃんそーゆうのに弱そうだし。」
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