近くて遠い君へ

俺の目をじっと見るミナちゃん、

その瞳は揺れてた。

「やっと俺を見た。


聞いたから、俺を避けてんの?」

黙ったまま俯くミナちゃん。

そのまま

掴んだ手を引き

正面から抱きしめた。

「スミくんっ…


ちょっ…まって…


お、願い…。」


切ない声に胸がギュッとなる。
< 64 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop