近くて遠い君へ

「や…。

む、無理…だよ、

あたし、海くんが…っん…」


聞きたくない。


思った瞬間、ミナちゃんの口を塞いだ。


溶けそうなくらい柔らかいミナちゃんの唇。


キスってこんな気持ち良かったっけ。


唇を離すと、また頭を撫でる。


「…ミナちゃん、

ゴメン、俺、店行くわ。

返事、考えてみて。」


これ以上ここに居たら


ヤバイ。


「えっ、返事って…」
「俺何も聞いてないし。

また聞くから考えてみて。」


そのまま走って店へ。
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