近くて遠い君へ
―と、店長が物凄い形相で俺の胸倉を掴み受付に押し付ける。
その弾みで受付にディスプレイされていた小物が音をたてて落ちていく。
「うお、な、何すか、
店長…?」
「お前、ヤッたのか?」
「…
ヤ、ヤッてないっすよ!
あ、入れるってそっち?
マジでヤッてないっす。」
俺は必死で訴える。
だってマジでヤッてねえんだもん。
「何だよ、じゃあ。
何を入れたんだよ。」
相変わらず胸倉をガッシリ掴んでる店長。
「し、舌です、
店長、痛い、ホント約束破ってすいません。」