近くて遠い君へ

「ち、中学生か、お前は…。」

キス、と聞いてか、すっかり脱力した店長はやっと俺を離してくれた。

「何だよ、マジな顔するからてっきりヤッたのかと思った…

キスか…。」

「な、何すか。

キスならしてもいいって事?

俺、してよかったって事?」

まるでそう言ってるように聞こえる。

「…

まあ、

いーんじゃねえの。

キスくらい。」

う、嘘でしょ。
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