近くて遠い君へ


会議が終わり、代表が帰宅するのだろう、ミナちゃんは一緒に階段を下りていった。


その後、棚の奥にもまだダンボールがある事に気付き、手前のダンボールを出したり入れたりの繰り返し。


だあーいつになったら見つかるんだ…。




―コンコン

「誰か…いますか?」

お、誰か来た。



ミナちゃん…?



閉まっていた資料室の扉がゆっくりと開けられる。



少し黙って様子を伺う。
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