桜が散るように ー 新撰組 ー
私は床に手をつけ、頭をさげた。
「はじめまして。川瀬 桜です。軟禁という形ですが……よろしくお願いします。」
そう言って頭を上げた。
若干、嫌みが入ってるのは見逃してくれるだろう。
私は軟禁されるのだから。
「それで、川瀬が寝泊まりする部屋なんだが………俺の部屋だ。」
土方さんは言った。
私は驚きで目を見開いた。
「え?……な、……は?」
頭が混乱して、うまく言葉が出ない。
だって土方さんの部屋……。
一瞬、先ほどの嫌みの仕返しかと思ったほどだ。