桜が散るように ー 新撰組 ー
「まぁ、掃除はちゃんとしてくれたしな。気にすんな。」
「はい。……他にすることって無いんでしょうか?」
私が言うと、土方さんは少し考え込んだ。
「いや、今はねぇな。少し中庭で休んでこい。
初っぱなから張り切りすぎんのは良くねぇ。」
「……はい。」
土方さんに言われた通り、中庭に行こうと襖を開ける。
すると
「逃げるなよ。」
くぎを差すように言われた。
私は苦笑しながら答える。
「分かってます。」
私は部屋から出た。