桜が散るように ー 新撰組 ー
そして、矢継ぎ早に質問された。
「君は、十七歳だよね?」
「…はい」
「高校三年生?」
「はい、そうです」
「じゃあ、これは僕達からの提案。これからのことなんだけど」
警察の人から提案されたのは二つ。
一つは、生活補助や奨学金を受けながら大学に通うこと。
もう一つは働くこと。
「失礼だけど勝手に君の成績を学校側に見せてもらった」
「へ?え、はい」
「今までの君の成績からして、君は優秀だし、勉強すれば公務員試験に受かると思うんだけど」
どうかな?と訊かれたら、桜は迷わなかった。
「―――、働きます」