桜が散るように ー 新撰組 ー
桜は隣のデスクに座っているひとに話しかけた。
「隣なんだし、普通に言えばよかったのに」
「いやー、アンタってばすんごい集中してたから」
「そうかな?ま、行くけど!」
美紅は女の子では珍しく、サバサバしてるから付き合いやすい。
美紅はまだ仕事が終わってないから
桜はコンビニで色々買ったり
本屋で新刊をチェックしたあと
居酒屋の前で待っていた。
しばらくすると、美紅が小走りでやってきた。
「美紅、髪が乱れてる」
「え、うそ!?……って、アンタまたそれ飲んでんのー?」
美紅が指差したのは先ほどコンビニで買ったもの。
「うん、抹茶ラテ」
「好きねー、アンタ」
「好きじゃないよ?」
「は?」
「え?」