桜が散るように ｰ 新撰組 ｰ

あれから、頭痛もなくなった桜は夕飯の時間になったため、土方に連れられ、広間まできていた。




「あー、コイツが今日から俺の小姓になった奴だ。」


「川瀬桜と申します。よ、よろしくお願いします！」




桜はそう言って、隊士である皆さんにぺこりと頭を下げた。


しかし、皆、何も言わずに桜を凝視している。




「あ、あの……私、何か変ですか？」


桜はそんな皆を不思議に思い、首を傾げながら土方に聞いてみたが、土方はふいっ、と目線をそらすだけだった。




「こりゃあ……えらい別嬪さんが来たなぁ…。」


桜は声がした方に顔を向けると、目立つ三人がいた。