桜が散るように ー 新撰組 ー
「そっか……。」
沖田は相変わらずニコニコしている。
「はい!皆さん、いい人です。」
桜もにっこり笑う。
「ほら、土方さんにも酌してきて下さい。」
沖田に促され、
桜は腰を上げて土方のところに行く。
そして、土方さんの隣に座る。
「土方さん。お酒、注ぎます。」
「あ?……あぁ、頼む。」
もうすでに、少し酔っているのか、ボーっとしている土方。
料理をつまみながら、お酒を少し飲んでいる。
意外にも、土方はお酒に弱いらしい。
そんな土方が口を開いた。
「川瀬。……お前、剣道やっていたのか?」
「えっ!?」