桜が散るように ー 新撰組 ー
そして夜が明け
「さーくらさん。土方さんから聞きました!試合しましょう!」
まだ朝早いのに
沖田は炊事場でお美弥を手伝っていた桜の元へきた。
「え?でも、朝ご飯の準備……。」
「お美弥さーん!桜さん、借りますねー。」
「はい、貸します。」
貸さないでくださいっ……という桜の願いは虚しくも届かず、貸されてしまった桜。
沖田と共に、道場へと向かうハメになった。
「ううぅ……。沖田さん、手加減してくださいね?」
「何言ってるんですか。私は勝負事には全力なんです。」
ニコニコとしながら、桜に死刑宣告をしたも同様の沖田。
桜はガックリとうなだれた。