桜が散るように ー 新撰組 ー
桜の言葉により、試合の準備を始めた三人。
桜は素振りをする。
――ブォン!
風を切る音がした。
それを聞いた沖田と土方は顔色を変える。
(あんな風切り音、相当な手練じゃないと出せない……。)
二人はそう思ったのだが。
桜は唸っていた。
「やっぱり、衰えてるか。」
毎日欠かさず鍛錬を行っていなければ、衰えるのは必然。
たった一日しないだけでも、随分と違いがあるのだ。
――桜がタイムスリップしてから三日。
桜が納得しないのも当然である。