桜が散るように ー 新撰組 ー



桜は悔しそうに顔を歪める。


―――強い。


素直にそう思う。

だから悔しいのだ、なおさら。




「はっ…、なかなかやるじゃねぇか。」


「どう、も…っ。」




桜は土方の胴を狙う。

が、土方は桜の面を狙ってきたので、よけるために一歩下がらざるを得なかった。



攻撃しようとすれば攻撃される。



隙がありそうで、ない。






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