桜が散るように ー 新撰組 ー
まさか……。
でも、
「……いまは、何年何月何日ですか。」
「……1864年、4月9日だ。」
私は、かえってきた答えで納得した。
今、私がいるのは150年前……幕末の、日本。
そして、新撰組の屯所。
夢、だと思いたい。
事故も、タイムスリップも。
けど、現実だから。
受け止めないと、進めないから。
だから
ーー…覚悟は、決めた。
「質問に答えてくれて、ありがとうございます。次は、あなた方が質問する番です。」
「…あぁ。」
土方さんは頷いた。
もうひとりの男は後ろで笑顔のままだ。