桜が散るように ー 新撰組 ー
書類の森で対決
そして、
桜も朝食作りに加わり、円滑に作業を進め、
みんなで出来上がったものを食べ、それぞれの1日を過ごす。
「土方さーん!判子押してないのと押してあるのとで分けたんで」
「おぅ」
「……バラバラにしないで下さいよ?」
「…おぅ」
桜は土方兼自分の部屋を片付けていた。
そこら中に書類や、資料やらが散らばっており、悲惨な状態だ。
桜は思案した挙げ句、
「なんだソレは」
「簡易棚ですよ!」
書類を収納する棚を造った。
「ここが、もう判子押した書類を、ここが、まだ判子押してない書類を、その他は自分で区別して分けて入れてください」
「…すげぇな」
「これなら散らばりませんね!」
土方は頷き、簡易棚を机の横に置いて、早速書類を入れていた。
桜は、それを見て微笑み、雑巾を取りに行こうと部屋を出た。
「あ、桜さん」
「え、あ、沖田さん」
バッタリ沖田に会った。
一番組は、今日は非番だったと、桜は思い出した。