狼彼氏
「そういえば、椎は護身術とやらは、ちゃんとマスターしたの?」


「したよ!!なんで覚えさせたんだろうねぇ?」



何故かはわからないけど、
私は護身術をたくさん学んだ。
縄抜けの方法も、屋上の校舎から飛び降りても平気な方法とか、
逆に屋上の校舎までのジャンプ力など、ほぼ多々・・・。



並大抵の人よりかはちゃんと持ってきた。


「・・・椎は知らなくていいの」



「ゆんちゃん知ってるのずるい・・。」



「あ、先生きたわ。席に座らないとね?」



そういってふっと笑って席に戻っていったゆんちゃん。



またはぐらかされた・・・。



私は不良高校なので、授業中にも飴なめても怒られないから、


口に飴をほうりこんで、HRでの先生の話をぼんやりと外を見ながら聞いていた。



「~・・・であるからして・・・」



話は右から左・・・。

だんだんうとうとしてきた。


私は机につっぷしていた。

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