狼彼氏
ということで。


今、溜まり場というところに来ています。



バイクの大きい音。



男の子しかいない・・・。



私は反射的に司の後ろに行った。




その瞬間。十夜さんからのにらみが・・・。怖い・・・。


「おいおい、十夜。身内の人にまでにらみな。椎チャン怖がってるだろ」


「・・・チッ」


そういいながら十夜さんは煙草をポケットから取り出した。



未成年だし、体に悪いから、煙草はいけないんですよ!!・・・なんていえるほど私はそんな度胸はあいにく持ち合わせていない。



司の後ろでびくびくしている。




「椎チャン大丈夫だよ。みんな怖くないから」



・・・うんっ!!見た目が怖くても、中身は優しいよ!最初っから悪い人なんていないもん!!



「椎、俺、これから用あるんだ。帰りになったら電話しろ?」



「・・・・。うん・・・・。」



「それじゃぁな」


そういって、私の頭をなでて、自分のバイクに乗って去っていった。



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