許されない、キスをしよう。




いつも通り、現場に向かおうとした朝。

ケータイに、皆川さんから電話が入った。




「っ律萪!!あなた、何をしでかしたか分かってる!?今すぐ事務所に来なさい!!」


ヒステリックな皆川さんの声が受話器越しに響くと、ぶつりと一方的に切られた。




「…?」

ワケの分からないまま、私はケータイを見つめる。



「なんなんだろう…。」






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