許されない、キスをしよう。
「ん…」
眩しさを感じて、私は開かない目をこじ開ける。
顔をしかめながら目をこらすと、太陽の光が窓から差し込んでいた。
どうやらソファーでそのまま眠ってしまったらしい。
手探りでミニテーブルの上に置いてあるケータイを手にとって、時間を確認する。
時間は朝の6時だ。
…今日の撮影の予定はどうなったんだろう。
皆川さんに聞くのが賢明かな。
そう思って電話帳を開いた瞬間、着メロが響いた。