許されない、キスをしよう。
「このまま安静にしてれば明日には退院ですって。」
皆川さんが微笑みながら言う。
「…皆川さん、ありがとう。」
どんなに疲れていても、きっと、ずっと傍にいてくれたんだよね。
事務所にも、電話がいっぱいかかってきてるはずなのに、きっと社長が一人でフォローしてくれてるんだよね。
私がお礼を言うと、皆川さんは少し照れくさそうに笑った。
「明日からバリバリ働いてもらうからね!」
そんな声に、私も笑って返した。