許されない、キスをしよう。
「カット!…OK!少し休憩入れようか。」
プロデューサーの声にほっと一息ついて、私はロケバスに戻る。
前の事件は、誰にも言わないことにした。
これ以上話題に上がれば、二人とも色んな面で支障が出てくるかもしれないし…。
タオルで汗を拭いていると、外のスタッフの人の会話が耳に入ってきた。
「あの二人、やっぱあんまり接触ないな。」
「そりゃああれだけ話題に上がればな。もう十分なんじゃね?」
…私のこと、だよね?