許されない、キスをしよう。
「じゃあ。」
用が済むと千住さんはヒールの音を響かせて行ってしまった。
「…りつねぇ、大丈夫?なんかあの人…」
美羽ちゃんが眉をひそめながら千住さんの後ろ姿を眺める。
「ありがと美羽ちゃん。大丈夫だよ。SweetBerryの撮影一緒だし、それについてとかじゃないかな?」
「そう?なんかあったら言ってね、りつねぇ。」
「ふふっ、ありがと美羽ちゃん。…あ、ヤバイ!美羽ちゃん、急がないと!」
「ホントだ!りつねぇ、走ろ!」
「えー!?私ヒールだし美羽ちゃんみたく若くないんだけど〜!」
美羽ちゃんとなんだかんだはしゃぎながら取材場所へと急いだ。