許されない、キスをしよう。






「…っ!!」



やっと見つけた。
…のに、声が出ない。


会いたい…
ちゃんと話がしたいよ…!




「…っそうーーーーっ!!!」


これ以上ないってくらい、私はまわりにかまわず叫んだ。



その瞬間、びっくりしたようにサングラスをかけた蒼が振り返る。
その後、じっと私を見て、近づいてきた。




さいわい、まわりの人は何かのロケだと思ったらしく、騒ぎにはならなかった。






< 213 / 250 >

この作品をシェア

pagetop