許されない、キスをしよう。




「みんなの活躍はメディアを通して見てるよ。」

ニコニコとみんなを見渡しながら、高野プロデューサーは言う。



「律萪ちゃんはほんとに成長したね。」

ぽんと私の肩に手を置いて、プロデューサーが微笑んでくれる。




「…ありがとうございます!」

私は深く頭を下げた。
…もともと、プロデューサーがこのドラマに私を採用してくれたから、私は女優の道が開けたんだ。



「いやいや、律萪ちゃんが頑張ったからだよ。」

プロデューサーは優しく笑ってくれた。





「それで…報告って?」

湊くんがプロデューサーに少し緊張した面持ちで尋ねる。






< 239 / 250 >

この作品をシェア

pagetop