許されない、キスをしよう。
「でも、なんで急にそんな話になったワケ?」
呉葉に聞かれて、私は声を小さくして呉葉に言った。
「実は…」
「やったじゃん律萪!ずっと演技したいって言ってたし!おめでとう〜っ!!」
自分のことのように喜んでくれる呉葉に、私も思わず笑みがこぼれる。
「ありがとう呉葉。」
「でもさ、いいなぁ。」
呉葉がうっとりした声で言うから、私は首をかしげる。
「また蒼くんとじゃん。優しいらしいし、うらやましい!」
…優しい?
うらやましい?
そんなバカな!!!