許されない、キスをしよう。
「じゃーまずはランチでしょ。ちょっと早めだけどいい?」
なんだかんだ私の家を出たのはお昼前で。
ちょっと早いけど、ランチもいいかもしれない。
「いいよ。蒼はなにか食べたいもの、ある?」
「いい店知ってるんだ。任せてもらっていい?」
相変わらずの笑顔で言うから、私はなんだかおかしくて、笑いながらうなずいた。
…なんか、そんなに笑顔でいられると、面白い反面照れちゃう気がする。
…錯覚してしまう。