いちごいちえ
………え?あれっ?
るぅ今うんって……。
「えー!?マジか!!だはは!!ビックリしすぎて笑えてくる!!」
「そうなの〜!?ももとるぅちゃん同棲するのお!?」
一際大きな龍雅と美春の声にも、私は動けないでいた。
きっと誰よりも、私が一番驚いたに違いないだろう。
「親父とお袋にはちゃんと話しとかねーとな、って」
「あらそお〜♪じゃ、たくさん瑠衣のマンションに泊まりに来なきゃね!!」
「ももちゃん、もし家出したくなったら、いつでも里帰りしにおいで」
おじさんとおばさんの言葉に、慌てて振り返る。
ニコニコと笑うその笑顔からは、どうやら同棲を認め…いや、むしろ喜んでくれているようで、尚更戸惑ってしまう。
顔が熱くなり、冷や汗が止まらない。
体まで熱くなってきて、挙動不審にあわあわとせわしなく動揺した。
え!?こーゆう場合、なんて言えばいいの!?
よ、よろしくお願いします!?
いや、それも変だよね!?
「おい…ももだけが目的かよ……しかも里帰りとかさせねえし」
そこ!?そこなの!?
愕然とする私を余所に、ちんぷんかんぷんな事を話すおじさんとおばさんと、そして瑠衣斗に、心の中で思い切り突っ込んだ。
よく分からないが、同棲は認められたようで、その部分にはホッとする。
でも、あまりにも突然の出来事に、私は気持ちを落ち着かせるなんてできずにいる。
それどころか、恥ずかしさやら照れ臭さで、どうにかなってしまいそうだった。