王姫と葉山学園生徒会!
1*私立葉山学園!


「今日も頼むよ、生徒会長」

「お任せ下さい、先生」


日本指折りの名門高校であるここ、私立葉山学園は日本全体から集められたお嬢様お坊っちゃまの通う金持ち学校。


そこの生徒会副会長を務めるのは私、2年A組藍川美姫。


ちなみにさっき先生の言葉に答え、今から始業式の挨拶をしようとするのは私の幼なじみで生徒会会長、同じく2年A組相澤煉。


挨拶は当然の様にごきげんようで始まりごきげんようで終わる、そんな学園のトップに立つ人物といえばどんな優れた家の人間かと思うだろう。


財界のトップの家の者?

政界の権力者の家の者?

はたまた芸能界関係者?

文化の名家?


いやいや、そんな立派な建前はございません。しがない一般人ですよ、私たち。



「…続いて生徒会長の話に、」


≪キャアアアア!煉さまー!≫

≪美姫さまも出ていらっしゃるのよね!美姫さまー!≫


いや、ほんと普通の一般人です。


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