王姫と葉山学園生徒会!


「部屋で読めよ。それ読んだら寝んのかなり遅くなるだろ」

「大丈夫。1冊だけしか今日は読まないし」


注文したのは上下巻あるハードカバーの本で内容も深く書かれている分文字数は多いから2冊とも読んでたら、夜明け近くになっちゃう。


「疲れてんだろ、ほどほどにしとけ」

「判ってる。飲み物とブランケット持ってきて」

「自分でやれよ」

「持ってきて」

「…はあ」


煉はため息を浸きながらも、お気に入りの赤のブランケットを、タンブラーに甘いストレートの紅茶を煎れて持ってきてくれる。

マグカップじゃなくてタンブラーを使うあたりが私に慣れてるなあ、と感心しちゃう。


それから、さっさと部屋に行かずに自分も本を取り出して私の隣に座るあたりも好き。



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