王姫と葉山学園生徒会!
小説の半ば頃になって、一休憩を兼ながら冷めた紅茶に手を伸ばすと隣にいた煉が小説を畳んで寝ていた。
いつの間に寝てたんだろ…
小説に夢中になりすぎてたなあ。
「煉、寝るなら部屋行って」
普段一緒にいる時は大抵寝落ちするのは私が先だから、少し新鮮に感じるのは内緒。
揺すっても起きない煉の頭は私の肩から落ちて、膝に落ち着く。
「これは起きないな…」
膝枕、という名詞には然程驚けないのはこの距離感に慣れ親しんでいるから。
唯一感じるといえば、肩に寄り掛かられるより本が読みやすいという事。
煉を起こすのは諦めて(ベッドに運ぶなんて選択肢は最初から不可能だし)、掛けていたブランケットを煉の頭と私の膝の間から抜いて煉に掛ける。