王姫と葉山学園生徒会!


「いい加減、煉にバレるわよ」

「そーなんだよね。こんだけ手紙が多くなると隠すの大変」


手紙は1日に1通、では済まない。

ポストに。ロッカーに。机に。

移動する度に手紙に出くわす。


「ま、明日から修学旅行だし?そこでも手紙があったら同学年の仕業だってわかるし。たぶん、同学年じゃないんだろうけど」

「なんで?」

「同学年の仕業なら、今更なのよ。美姫と煉が王姫になったのは去年なのよ?嫌がらせがあるならもっと前からだわ」

「最近は転校生もいないしね」


芽衣の疑問に答えた梓は自前のパソコンを片手に山のようにある手紙をスキャンして解析していく。


「煉にバレてから怒られる前に美姫から話しておきなさいよ。もう隠せないわよ」

「わかってる…」


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