王姫と葉山学園生徒会!


その夜、案の定というかとうとうというか、煉から詮索があった。


「お前、なんか隠してねぇ?」

「…なにも?」

「本当に?」

「ないよ。ああ、最近女子寮でやっかいな問題あったからそれでバタバタはしてるけど」


これは嘘じゃない。“女子寮”の寮長室の前で手紙が発覚さたんだし。


「…ふーん、」


明らかに納得してない様子の煉だったけど、ひとまず詮索は打ちきってくれるらしい。


「…それより、明日の準備は?」

「大きな荷物は美姫が準備したし、生徒会関係もほとんど大地が引き受けてくれてるから大したことねーよ」

「明日は寝坊しないでね」

「毎朝美姫が起こしてんだから問題ないだろ」


…ほんと煉って人任せだよね。


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