王姫と葉山学園生徒会!
私の気分を上昇させるポイントをよく掴まれてる。
いつもより少し甘めに作られた柚子茶をくちに含めば、ストレスが打ち消される気がするもん。
「…ありがとう」
「いーえ」
煉がベッドの縁に腰かけるのを見ながら、柚子茶を少しずつ飲み干す。
その間、沈黙が部屋を覆うけれど、慣れた空気で居心地は良い。
空けたマグカップを煉に渡して、煉は自分のマグカップと一緒に私の机に置いた。
「訊かないの?」
何かあったのはもうバレてるんでしょう、とは言わずもがな。
「言いたくないんだろ。ったく、梓と芽衣とコソコソしやがって」
「煉たちには言いたくないのよ」