王姫と葉山学園生徒会!
「今にも泣きそうな美姫を置いてうかうか寝れる程、俺は暢気でも無いし、俺たちの付き合いは短くない」
「泣かないよ、別に」
…あ、子供っぽい声だ。
図星を指されて、なんとか言い換えそうとする、小学生みたいな声だなあ、と自己分析して嘆息する。
「泣かないから、質悪いんだよお前って」
「なんで」
「限界突破してみて、初めて周りに頼るんだよ」
「もう梓と芽衣に頼ってるから平気だもん」
「精神的な問題で、だ」
「…そんな大事じゃないよ」
「そうかもしれないけど、日常のお前を含めた話。…ほら、寝ろ」
ギシ、と小さく鳴ったベッドのスプリングを耳にして、私は再度息を吐き出した。