王姫と葉山学園生徒会!
煉は渋る様子は見せたものの、諦めたように私の隣に潜り込んできた。
「何されても文句言えねーぞ」
「あら、煉に何かされるならとっくにされてるでしょ。こうして寝るのが初めてな訳ではないし、普段だって同じ家にいて部屋に鍵かけてる訳でもないし」
この間もソファで私に寄り掛かりながら寝たじゃない、と言えば煉は諦めたらしい。
煉も口の割りに意識してる様子もなく、寄り添うでもなく、離れすぎるでもなく、1人分空けたくらいの位置にいるし。
「げっ、もうこんな時間じゃん」
アラーム設定の為に携帯を見れば、普段ならどうってことないが、修学旅行を明日に控えた今日は今から寝ても4時間しか寝れない時間が確認出来る。
「…飛行機のなか、爆睡かなあ」
「だろうな」
少しでも寝るぞ、と煉に促されてようやく瞳を閉じた。