王姫と葉山学園生徒会!
*目覚ましはお早めに
目覚めは聞き慣れた、だけどアラームの音ではないメロディで始まった。
~♪~♪
「…なに、電話?」
8割睡魔に意識を預けつつ、なけなしの2割りで状況判断。
これは着信だ。しかも、梓たちの誰か。確率的に梓か。
「…はい」
『美姫!』
「ああ、梓か。どうしたの?」
『どうしたの、じゃないわよ!今何時だと思ってるのよ!』
「今…?」
視線を少しさ迷わせて、壁に掛かっている赤い時計に目をやるととっくに起床予定を過ぎていて。
「嘘っ!寝坊!?」
『もう、点呼の時間よ!煉もどうせ寝てるんでしょう?』