王姫と葉山学園生徒会!
財布とタオル、アメニティだけ入った小さな鞄を肩からぶら下げて、右手にバスケット。
大きな荷物は煉が持ってるトランク1つ。
中に私と煉の2人分入ってる。
「美姫、遅い!」
玄関を出ると既に梓が車から顔を出して待っていた。
「ごめん。芽衣と悠馬は先行ったよね。大地は?」
「乗ってるよ、美姫ちゃん」
「おはよ、大地。迷惑かけてごめんね」
車内に乗り込むとバスケットを開けてサンドイッチを煉に渡す。
「…それ、まさか起きてから作った?」
「当たり前じゃない、梓。昨日作ってたらパンが固くなっちゃう」
「よく間に合ったわね」
「慣れてますから」
その辺の主婦よりは手際よく料理が出来る筈。