王姫と葉山学園生徒会!


調べてくれた後藤さんに挨拶して、私たちは他の生徒よりもひと足早く沖縄を発った。

寮にいるのは1年生と3年生。

私は荷ほどきもそこそこに、1年生の点呼に入った。

梓と芽衣には3年生を頼んだ。


「一緒に行こうか?」

「いーよ、平気」

「美姫が平気なのは分かるけど」


逆上されたら、と心配する煉にいくら煉でも女子寮には入れないでしょ、といなす。


それに、喧嘩は1対1が基本でしょう。

それに、これは買う喧嘩じゃなくて売る喧嘩なんだから私が大勢は卑怯だし、プライドにかけて許さない。


生徒に渡す予定だったお菓子(費用は学校持ち)を片手に、私は笑顔で1年生たちの部屋へ向かった。


< 149 / 181 >

この作品をシェア

pagetop