王姫と葉山学園生徒会!
黒木さんたちの部屋でラストだったから、玄関に向かうと煉が来ていた。
「お迎え?」
「そんなとこ」
周りに誰もいないのが分かっているから口調はいつものまま。
「あ、黒木さんがそのうち来るから」
「はあ?」
「煉から特別なお話があるって言っておいた」
「自分のやった事がバレたとは思ってないのか」
「みたい。勝った、とでも言いたげな笑みを送られたし」
自分のした事はこちらにバレない、煉は自分を選んだ、と信じているみたいだった。
多分、今までも自分が欲しいものはそのまま手に入れてきたんだろうな。
今回はそうはさせない。