王姫と葉山学園生徒会!
その日の夜、手紙が届いた。
ただし、いつもの無機質な白黒の手紙ではなくて、丁寧に書かれた手書きの手紙。
差出人もきちんと書かれていて、黒木さんから。
そして宛先は私ではなく、煉に。
綺麗な言葉が並べられた手紙の内容を要約すると、明後日伺いますとのこと。
「お誘いありがとうございます、だって。誘った覚えはないんだけどな」
「私が誘ったんだもの。明後日の準備は念入りにしなきゃ」
「自分は落とさず相手を落とすやり方で、だろ」
「そうだよ」
これは喧嘩だけれど、とっても高い喧嘩なんだから。
相手と同じ土俵になんか降りてやらない。