王姫と葉山学園生徒会!
やるからには徹底的に。
相手を痛め付けるでもなく、私を悪役にも悲劇のヒロインにもしない。
ただ単純に、私には勝たせない。
それは、全てにおいて。
「煉、特に何も頼まないけど、私の話の意図は正確に汲んでね」
「事前打ち合わせは?」
「それ、必要?」
私と煉の付き合いの流さも、私たちの頭のレベルも、事前に細々と決めないとお互いの意志疎通が出来ないようなものではない。
「…いや、いらない」
「でしょ?」
梓にメールを入れながら、明後日までの行動予定を組み立てる。
幸い、明日は修学旅行の振替休日。
やれる事はたくさんある。