王姫と葉山学園生徒会!


部屋の掃除に、お茶とコーヒーの用意、黒木家の情勢について調べる。

おもてなしの料理の為の買い物…は煉に頼んだ。

料理は煉の好きなものをこれ見よがしに揃える為に下準備は夜から。


「何か手伝おうか」

「へーきだよー。あ、洗濯物取り込んで置いて。タオル類だけ畳んでおいて」


手持ちぶさただったんだろう煉をリビングに追いやって、キッチンで考える。

どうすれば、いいのか。

プライドの高い子だから、そのプライドをへし折るだけなら簡単。

相手に自分では駄目だと思わせるだけなら、“私”ではなくてもいい。

私が黒木さんより勝ってるとも煉に相応しいとは思わない。

だけど、煉の隣を望む気持ちは私の方が上だし、何より相応しいかどうかで煉は人を決めない。

だからこそ、私に相応しくないと言った黒木さんにはこのポジションを譲れない。


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