王姫と葉山学園生徒会!
トレイにカップを3つ。
そのうち2つは既にミルクとお砂糖は入ってる。
1つは客人様にストレートのままの紅茶、ミルクと角砂糖は別の専用カップへ。
ソーサーにはティースプーンも忘れずに。
言葉は悪いが慣れた人間2人と部外者1人。
それを今日1日でなるべく示したい。
「美姫、持つよ。重いだろう?」
紅茶3つとケーキが3つ乗ったトレイを煉に渡して、煉の隣へと腰を下ろす。
「美姫が焼いたケーキなんだ。美味しいから、是非」
「…ええ、頂きますわ」
黒木さんは少しだけ表情を歪めながらも、慣れた手つきでケーキを食べる。
少し規則的な社交辞令をお互いに述べて、会話が途切れたタイミングで黒木さんから切り出した。