王姫と葉山学園生徒会!
紅茶を手に一拍置く。
「貴女が、煉を好きなことも、煉の側に居る私を疎ましく思うのも、知ってるし理解出来るわ」
「…いつからご存知だったんですか」
「貴女が手紙の差出人だって分かったのは最近。でも、向けられた感情は初めてじゃないの」
もう16年以上も煉の側にいるから。
「私は煉に相応しくない、と思うのでしょう?」
「……」
沈黙は肯定。
逆上されないだけ、黒木さんの育ちの良さが判る。
「でも、人の心って相応しいかどうかでは決めないの。特に、私や煉みたいな一般人なら」
「煉さまが一般人だっておっしゃるのですか」
「ええ。煉は一般人と変わらないわ」