王姫と葉山学園生徒会!


煉はただの男子高校生だ。

そりゃあ、王姫という立場にいる限り普通とは少し違うかもしれない。

でも、特別ではない。


「貴女は王という立場の煉が好きなの?」

「いいえ。…でも、」

「貴女は内側の煉をどれだけ知ってるの?」


寝起きが悪い煉。

コーヒーと紅茶で砂糖とミルクの割合が違ったり。

食べ物の好き嫌いがあったり。

料理は苦手。好きなものは運動。

ソファで寛いでてそのまま寝ちゃう時は朝、少し早く起きてシャワーを浴びるとか。


「煉は完璧な人間じゃない。欠点だって苦手だってある」


それを知ってから、煉をちゃんと好きになって。


「それに、貴女のやってたことは私を蹴落とすことじゃないわ。自分を落とすことよ」


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