王姫と葉山学園生徒会!


もう、黒木さんは沈黙だった。

俯いているからはっきりと表情を窺うことは出来ないけど、沈黙の空気が悔しいと言っている。


「私は貴女に勝ってるとは思わないけど、貴女には煉のことに関しては劣ってるとは思わないし、思えないようにしてるつもり」

「もういいです!」


私の言葉を遮るように黒木さんは叫んで立ち上がった。


「帰ります。お邪魔しました」

「…そう。なら煉を呼びましょう。寮まで送って貰いましょう」

「嫌味ですか?ここまで言い募っておいて、追い討ちをかけるおつもりですか」


大きな瞳で鋭く睨まれる。

黒木さんの言いたいことはよくわかる。

でも、ここは“姫”として譲れない部分だから。


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