王姫と葉山学園生徒会!

白髪の髭を生やしたおじいさん、の言葉通りな優しそうな店長さん。


「王姫様たちには代々お世話になっているんですよ」

「そうなんですか」


煉が採寸をしている間に私は出されたコーヒーを啜る。


「美姫さんはご存知ですか、王姫様にまつわるお話を」

「王姫に?」

「ええ、歴代の王姫様たちは2人で生活する期間が長いので、そのままご結婚なさる方が多いんですよ」

「けっこん、」


いきなりの言葉に酷く舌足らずな発音になった。


「そして、離婚率はゼロなのです」

「凄いですね。でも私と煉はそのような関係では…」

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