王姫と葉山学園生徒会!

玄関で待ち始めてから5分弱。隣にある男子寮から煉が走ってきた。


「美姫っ!」

「おそい!」

「じゃあ、美姫。私たちは部屋に戻るから」

「ああ、梓も芽衣も付き合わせてごめんね。また明日」

「美姫、行くぞ。梓も芽衣もありがとな」

「煉、ちゃんと美姫を手伝いなさいよ」

「分かってる」


ちぇ、と拗ねたように言う煉に私たちは笑っていると、後ろから新入生たちが声をかけてきた。


「煉さまですわ!」

「…やあ、新入生の人ですね?はじめまして」


するり、と膝を折って挨拶する煉はどこぞの漫画に出てくるキザな奴かというほどな格好で。一瞬で表情を変えた煉に内心爆笑する。


「では、美姫と寮に戻りますので」

「ええ、お気をつけて。ごきげんよう、煉さま、美姫さま」


可愛らしくお辞儀をする新入生の子に私たちもお辞儀をして、私たちの寮へ戻る。


つ か れ た !


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